こんにちは、たっきーです!
たきログは、若手のビジネスパーソンに向けて、本の学びと知識を共有しています。
本日は『神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り』(星 渉 著)の紹介です。
仕事は山積みなのに、やる気がわいてこない…
最初はやる気で溢れるのに、しばらくやるとすぐやる気が消えてしまうなぁ…
あなたのそんな悩みを解決します。
- 『神モチベーション』の要約と所感
- 「やる気」の起こし方
- モチベーションの強化法と習慣化
- やる気の壁を突破するトレーニング
著者の星渉氏は「神メンタル」や「神トーーク」で25万部突破のベストセラーを突破したベストセラー作家です。普段は心理学や脳科学を応用した起業家向けコンサルティングに従事されています。
それでは、早速いきましょう!
神モチベーションの結論
がんばっても「やる気」は出ない
早速ですが、本書の結論です。
- やる気は出そうとしたらダメ
- やる気ではなく、”ギャップの力”を使おう(=ギャップモチベーション)
「やる気」を急に出そうとしてはいけません。
なぜなら、上がったものは必ず落ちるからです。
「やる気」の起こし方
「やる気」の正体
「やる気」を出すのは”あなた”ではなく、”あなたの脳”です。
脳は、理想と現実にギャップがあると、その差を埋めようとします。
これこそが、まさに「やる気」の正体です。
例えば、朝の通勤時間。会社に遅刻しそうなあなたの目の前に、今にも出発しそうな電車があったとします。
「あ゛!!電車が行っちゃう!」
おそらくあなたは全力疾走して、なにがなんでもその電車に滑り込むはずです。(※良い子はマネしないでね)
さて、あなたはこの時、「やる気」がどうとか気にしているでしょうか?
答えはもちろん No ですよね。
そこにあるのは「電車に間に合って一安心する理想」と「今にも会社に遅刻しそうな現実」との”ギャップ”だけです。
もう一度お伝えします。
「やる気」を出すのはあなたではなく、”あなたの脳”なのです。
理想と現実のギャップをつくり出せ
先の理論からすると、この理想と現実のギャップをつくり出すことで「やる気」を出すことができます。
しかし、長期で実現困難な目標は、その理想像すらはっきりとイメージすることが難しいですよね。
そのときにぜひ用いるべきが、『未来記憶』です。
未来記憶とは、強い”感情”と一緒に想像した未来の姿
例えば、『東大に合格したい』のなら、『東大の見学に行ってみる』。
これが一番手っ取り早いということです。
理想と現実のギャップがあると、脳が勝手にやる気を出す
理想=未来記憶 のつくり方
未来記憶は、五感を使うことでより強く記憶することができます。
イメージ・音声・感情・動作の4セットで毎日反復しよう
単に想像するだけでは、目標やゴールもいずれ忘れてしまいます。
(年初に立てた目標を、まだ覚えていますか?)
忘れないために、物理的に思い出す回数を増やしましょう。
例)反復回数を増やすコツ
- スマホの待ち受け画面に東大の写真を設定する(できれば自分の写真も合成する)
- 「なぜ、合格できたと思いますか?」というインタビューに応じてみる
- 実際に合格した人に話を聞く
- 合格した瞬間の気持ちを、ガッツポーツで体感してみる
理想とする姿を、五感を使って細部まで明確に”記憶”しよう(そうすれば脳はギャップを認識する)
モチベーションの強化
一度「やる気」が起こっても、それを維持するのは並大抵のことではありません。
人間は私たちが考えているよりも、弱い生き物です。
見ようとしないから見えない
少し、視点を変えてみましょう。
私たちの脳が認識している情報は、本来存在しているはずの情報の約1000分の1程度であることが科学的にわかっています。
星渉.神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り.SBクリエイティブ株式会社.
脳には『RAS(網様体賦活系(もうようたいふかつけい)』という機能が存在しており、この部分が認識すべき情報を選んでいます。それにも関わらず、私たちは見えている世界がこの世のすべてだと思っています。
しかし脳科学的には、”あなたは世界のほとんどが見えていない”。
チャンスや良い出来事は、『見ようとしていないと見えないもの』です。
自分の脳に、「チャンスを探せ」といつも指示を出そう
目標達成に一番効果があること
2010年にイギリスの心理学者リチャード・ワイズマンが、ある調査を行いました。
それは「目標達成にもっとも効果があることはなにか?」というもので、結果は次のとおりです。
目標を設定して、そのゴールまでの途中に小さなゴール(目標)を設定する。そして、それをクリアするごとに自分で自分にご褒美を設定する。ということがもっとも行動を促すのに効果があるということでした。
星渉.神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り.SBクリエイティブ株式会社.
あなたの目標も、小さくしてみてはいかがでしょうか?
大きな目標は因数分解し、小さなゴールにもご褒美を設定しよう
モチベーション維持の習慣化
なにごともモチベーションを維持できれば、人生はもっとカンタンだと思いませんか?
モチベーションの習慣化にも、コツがあります。
脳の特徴を知り、味方につける
何かを始めたいと思った時、私たちはたいてい自分のやる気(の継続力)を過信し過ぎています。
脳は全体の2%の容量しかないにも関わらず、消費エネルギーの20%を使用している。
これは本書だけでなく、他の書籍でも紹介される有名な話です。
要するに、脳はとても燃費が悪い。
そのため、脳は『同じことを無意識に繰り返す』ことで、常に省エネしています。
この『いつも繰り返すこと(=ルーティン)』の中に、変えたいことを組み込んでいくのです。
そうすれば、毎回あなたが「やる気」を出さなくても、脳は無意識に繰り返すようになります。
「いつも通り」を制すると、努力なしで世界が変わる
いつも通りを制する方法
「いつも通り」に組み込むルーティン(=新しい目標)は、甘めに設定しましょう。
STEP1:達成したい目標を決める
STEP2:目標を達成するために必要なルーティンを決める
STEP3:設定したルーティンの難易度を1/2にする(=最高のルール)
例)夏までにダイエットする!
STEP1:2022年7月31日までに体重を46kgに落とす
STEP2:平日の昼食をサラダに変更する
STEP3:平日の昼食を、”2日に1回”サラダに変更する
STEP3のとおり、目標は甘めに設定しましょう。
なぜかというと、人間はそんなにカンタンには変わりません。ちょっとずつ脳を騙していくためです。
いつも通り、平日にサラダを食べるようになれば、もはや「ダイエットへのやる気」かどうとか考えなくなります。
あとは、あなたが”いつも通り”を実行するだけで、世界が変わっていくのです。
目標は、難易度1/2の甘めに設定しよう
やる気の壁を突破するトレーニング
妄想日記を書く
実践編として、もっとも効果を感じた本書のトレーニングをご紹介します。
ぜひあなたも実践してみてください。
(超カンタンです)
目標を達成した理想の自分が書いた日記
あなたの「理想」を明確に確立するための、手軽にできるトレーニングです。
(実践編)妄想日記を書いてみた感想
私の妄想日記です。2年前に書いた妄想日記と大して変わってませんでした。
(※人に見せなくて大丈夫です。「ああ、この程度でいいんだな」と実感していただければ幸いです。)
まとめ
記事のまとめ
「やる気」の起こし方
- ”ギャップの力”を使おう(=ギャップモチベーション)
- 理想と現実のギャップがあると、脳は勝手にやる気を出す
- 理想とする姿を、五感を使って細部まで明確に”記憶”しよう(そうすれば脳はギャップを認識する)
モチベーションの強化
- 自分の脳に、「チャンスを探せ」といつも指示を出そう
- 大きな目標は因数分解し、小さなゴールにもご褒美を設定しよう
モチベーションの習慣化
- 「いつも通り」を制すると、努力なしで世界が変わる
- 目標は、難易度1/2の甘めに設定しよう
たっきーの所感
どこの書店に足を運んでも、かならず店頭に並べてある本があります。
「神モチベーション」は、まさにその一冊でした。
本書の良さは、”根拠”がていねいに語られているところです。
読者を置いてけぼりにしないので万人受けする本だと思います。
「あぁ、私はもうムリにやる気を出さなくてもいいんだ」という解放感もしかり。
ルーティン化すれば、脳は勝手に働いてくれるんだという安心感もしかり。
読んでいただければ、あなたにも”新しい気づき”があるかと思います。
その日の感情に身を任せずに、目標をルーティンに組み込む。
そうすれば、世界は確実に変わっていきます。
自分の見えている世界は、自らが選び取ったもの。
あなたの世界も、あなたが望む方向に変わっていきますように。
今回ご紹介した書籍はこちらです