こんにちは、たっきーです!
たきログでは、本の学びと知識を共有しています。
このまま独身で幸せになれるのかな?
独身でいることのメリットとデメリットって何だろう?
あなたのそんな悩みを解決します。
- 独身のメリットとデメリット
- それでも結婚したいときに意識すること3選
- 『「一人で生きる」が当たり前になる社会』の要約と所感
本記事は、独身研究家の荒川和久さんと脳科学者の中野信子さんの対談本である『「一人で生きる」が当たり前になる社会
それでは、早速いきましょう!
「一人で生きる」が当たり前になる社会
独身のメリットとデメリットを知る前に、現在の日本の状況について把握しておきましょう。
日本は独身社会になる
2040年には、独身者が人口の5割になり、既婚者(64歳まで)は3割になる。
荒川和久,中野信子.「一人で生きる」が当たり前になる社会.株式会社ディスカバートゥエンティワン.
これからの日本は、「一人で生きること」が当たり前の社会になります。
一昔前のように独身だからと後ろ指を刺されることもいずれなくなり、独身者が圧倒的多数になります。
結婚がすべてではない
よく聞く言葉ですが、結婚しても3組に1組は離婚します。(近年は特殊離婚率が35%を推移)
あなたは親や周り友人の意見に流されて、結婚を急いでいませんか?
独身が長い方は「もしかしたら自分は一人でいることが好きなのかもしれない」という視点が必要です。
タイプによっては他者とともに過ごすことが得意でない人もいます。もちろん、ソロが悪いというわけではなく、一人で過ごす方が向いているとそもそも感じやすい人もいるということです。
…結婚は義務ではないですから、当然ながら自分に合った適応戦略を取ればいいですよね。
荒川和久,中野信子.「一人で生きる」が当たり前になる社会.株式会社ディスカバートゥエンティワン.
今後はソロ活市場が拡大する
今までは家族や夫婦が経済を回していましたが、今は「ソロ活市場」が拡大しています。
下記は、著者の荒川和久さんが2018年に行った調査結果です。
一人で行ったことがあると回答した割合(ソロ女性の場合)
- 国内旅行 72.4%
- 音楽フェス・ライブ 55.9%
- 海外旅行 54.3%
他にも水族館・動物園は40%を超えています。
現在でもすでにソロ活を楽しむ女性はかなり多いということですね。
そしてサービスや社会も、ソロ活市場へ移っています。
スーパーに一人用の精肉が売られるようになったのも、その良い例です。
独身女性のメリットとデメリット
独身のメリットとデメリットを紹介します。
独身のメリット
① 時間・お金が自由に使える
独身の最大のメリットは、”自由”であることです。
時間の自由・お金の自由・どんな仕事にもチャレンジできる自由、これは結婚すると失うことが多いです。
女性であれば出産を機に会社員を辞める人も多く、積み上げてきたキャリアが一度リセットされてしまいます。
逆に言えば、独身のうちはそれらを自由に選択できる。これが独身でいる最大のメリットです。
② 親元未婚は堅実的にFIREを目指せる
今「親元未婚」という人が非常に増えています。実は、実家暮らしが一番賢いんですよ。家賃を親元に入れても、自分だけで家を借りて家賃を払うより断然安いですから。
荒川和久,中野信子.「一人で生きる」が当たり前になる社会.株式会社ディスカバートゥエンティワン.
親元未婚の人は、若いうちに余剰資金を投資しておけば、合理的かつ堅実的にFIREを目指すことができます。
FIREの解説はこちら
例:月10万を15年間投資(年利8%で運用)して、3,400万円の資産形成が可能。
大卒後の22歳から開始、37歳時点で月11万円の不労収入(4%の運用益)が得られる計算
ちなみに実家暮らしの女性が実家に入れるお金の平均は 3万6,059円ですので、圧倒的に支出を抑えられますね。
参考文献:実家暮らし派に聞いた! ズバリ、家にいくらお金を入れている?
最近では私の周りにも、お金を持っている親元未婚の女性が増えた印象を受けます。
多数になればなおさら、偏見の目は小さくなります。
③ 「一人が好き」の可能性が高い
一番わかりやすいのは、ソロ男とソロ女は既婚男女と比較すれば、圧倒的に一人が好きです。
「誰かと一緒にいるとき」「一人でいるとき」のどちらが充実するかという質問に対して、既婚男女は前者5〜6割、後者2割以下なのに対して、ソロ男女は真逆です。前者2割以下、後者5〜6割です。
「一人が好きだからソロ」なんです。
荒川和久,中野信子.「一人で生きる」が当たり前になる社会.株式会社ディスカバートゥエンティワン.
もしあなたにとって「一人でいるとき」が充実しているのならば、結婚して「一人でいられなくなったときに」苦痛に感じる可能性も高いとも言えます。
独身でいることには、そういった「一人でいられる」ことのメリットも大きいと理解しておきましょう。
独身のデメリット
① ソロ男女は40代で不幸度がマックスになる
男女ともに独身者は既婚者に比べて不幸感が高く、40代で頂点を迎えます。
理由として、40代はホルモンバランスが崩れやすいなどの要因が考えられます。
しかし未婚女性は年代別に見ても、「不幸せ」と感じる人が20%代前半に留まっており、そこまで高い数値とは言えません。
どちらかといえば未婚男性の方が「不幸せ」と感じている割合が高いです。
② 結婚したくても、昔のような「お見合い制度」がない
かつては恋愛が苦手な”恋愛弱者”を救ってきた「お見合い」システムがありました。
しかし現代の自由選択制では恋愛弱者が救われない傾向にあります。
そもそも恋愛が上手な人は全体の3割程度で、残りの7割の人は恋愛が苦手です。
恋愛している未婚男女は平均すると3割。30年くらい前からずっと約3割です。今の若い男性が草食化したわけではないんです。
荒川和久,中野信子.「一人で生きる」が当たり前になる社会.株式会社ディスカバートゥエンティワン.
結婚が自由選択制の現代では、どうしても恋愛を経てからの結婚になります。
そのため、恋愛が苦手な人にとっては、昔よりも結婚へのハードルが上がったと言えます。
やっぱり結婚したい女性が意識すべきこと
今後の社会変容と独身のメリット・デメリットを把握した上で、やっぱり自分は「結婚がしたい」。
そう感じたのであれば、それはとても尊重されるべき意見です。
最後に「やっぱり結婚したいと思ったときに意識すべきこと」をご紹介します。
① 女性は男性をを「見つける」ではなく「育てる」が早道
荒川「婚活女子はみんな間違えるんですよ。たった3割もいない年収400万以上の未婚男性を見つけるって女性は言うんですけど、結婚した男性が全員最初から高年収ではないし、そもそも20代の頃なんてみんな年収は高くない。ほとんどの男性が結婚してから年収を上げているわけです。女性はそこがわかっていないんですよ。」
中野「金持ちを見つけるんじゃなくて、育てる。」
荒川「そうです。「金を稼げる夫に育てよう」ということですよ。」
荒川和久,中野信子.「一人で生きる」が当たり前になる社会.株式会社ディスカバートゥエンティワン.
うーん、厳しい意見ですよね…
でも、確かに結婚が一つのゴールであるならば、最初から高いハードルを狙う必要はありません。
高年収の男性を探すのではなく、あくまで”男性は育てるもの”と心得ておきたいですね。
また荒川さんはこのようにも述べています。
結婚とは、お互いに作用し合って、隠れた力を顕在化し合う関係性なのかもしれないと思うんです。
荒川和久,中野信子.「一人で生きる」が当たり前になる社会.株式会社ディスカバートゥエンティワン.
② 女性側からアプローチする
昔話には「女性の方から押しかけるケースが圧倒的に多い」ことを、あなたはご存知ですか?
(炭焼き長者・鶴の恩返し・浦島太郎…)
実は男性から女性に告白する習慣は、たかだか30年程度の歴史しかないそうですよ。
昔は女性側からアプローチするのが一般的でした。
知らないと驚きますが、男性からのアプローチをただ待つだけでは機会を逃してしまうことも事実です。
良い人が見つかれば、女性のあなたからも思い切ってアプローチしてみてはいかがでしょうか?
③ セルフブランディングしすぎない
「私を選んでほしい!」との強い思いで、矢印が自分に向いてはいませんか?
”あなた”という存在を確立しようとした結果、統一性や標準性に舵を切ってしまっている可能性があります。
例えば、スタバでMacBook、港区女子、などがその例です。
荒川「唯一無二を確立しようとした結果、同じような人間が大量生産されているんですよ。」
中野「すごく面白い(笑)。個性を主張しているのだけれど、その主張そのものが似通った同じもののようになってしまうんですね。」
荒川和久,中野信子.「一人で生きる」が当たり前になる社会.株式会社ディスカバートゥエンティワン.
趣味を優先したいあなたも、結婚を望むあなたも、家では万年スウェットのあなたも。
すべての自分を多面的に受け入れることが、結果として”あなたの魅力”につながっていくのだと思います。
着飾りすぎず、肩の力を抜いて、ありのままのあなたで婚活してくださいね。
まとめ
「一人で生きる」が当たり前になる社会
- 日本は独身社会になる
- 結婚がすべてではない
- 今後はソロ活市場が拡大する
独身のメリットとデメリット
- 時間・お金が自由に使える
- 親元未婚は堅実的にFIREを目指せる
- 「一人が好き」の可能性が高い
- ソロ男女は40代で不幸度がマックスになる
- 結婚したくても昔のような「お見合い制度」がない
やっぱり結婚したい女性が意識すべきこと
- 女性は男性をを「見つける」ではなく「育てる」が早道
- 女性側からアプローチする
- セルフブランディングしすぎない
たっきーの所感
ここまで読んでくださったあなたは、きっと決断に迷っておられる方だと思います。
『独身で生きるか、婚活するか』
その決断は、あなたが選んだ道ならどちらも正しい。
しかし大きく変わる日本の環境を理解してから決断しても、遅くはないはずです。
これからは「一人で生きる」が当たり前になる社会が訪れます。
どうか日本の現状を知り、一歩外から自分の状況を眺めてみてください。
あなたに、迷いのない、よき人生が訪れることを願っています。
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