こんにちは、たっきーです!
たきログは、若手のビジネスパーソンに向けて、本の学びと知識を共有しています。
本日は『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(中野信子著)の紹介です。
仕事ができるあの先輩は、自分と何が違うんだろう…
わたしもサクッと仕事がこなせる”頭のいい人”になりたい…
あなたのそんな悩みを解決します。
- 『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた
』の要約と所感 - 頭のいい人の特徴3選
著者の中野信子さんは脳科学者であり、かつMENSAという全人口の上位2%の知能指数(IQ)を持つ者しか入会できない国際団体のメンバーです。
それでは、早速いきましょう!
『頭のいい人』の定義
私たちは、”頭がいい”とは生まれ持った才能だと決めつけてしまうことがあります。
しかし著者は、頭のいい人の特徴を次のように断言しています。
簡単なコツやテクニックで習得できるものです。頭のいい悪いは、関係ありません。
中野信子.世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた.アスコム.
頭のいい人=ただの秀才 ではない
あなたは社会に出てから、学生時代にいた”秀才”とは異なる『ずば抜けて仕事ができる「頭のいい人」』に出逢いませんでしたか?
- 周りの人がみんな彼(彼女)を応援している
- 彼(彼女)と仕事をすると、みんなに得がある
- 彼(彼女)はいつも物腰が柔らかなのに、いざというときに決断力がある
彼らはどこか、類まれな才能を持ち合わせている感じがしますよね。
しかし、本書で紹介されている31個の仕事術は、例えば「空気を読まない」、「敵を味方に変える」、「人を虜にする」。
決して生まれ持った才能ではなく、すべて後天的に身に付けられるテクニックなんです。
頭のいい人は、ただの秀才ではない。
つまり彼らの特徴を取り入れれば、私たちも世界で通用する「頭のいい人」に近づける、ということです。
世界でIQが上位2%の人たちとは?
著者の中野信子さんは脳科学者であり、テレビ出演も多い評論家です。
東京大学を卒業後、大学院で脳神経医学を専攻(医学博士号取得)し、フランス国立研究所で勤務されました。
そして”MENSA(メンサ)”のメンバーでもあります。
全人口の上位2%の知能指数(IQ)を持つ者しか入会できない国際団体のこと。
日本人では茂木健一郎さんや宇治原史規さん、パックンことパトリック・ハーランさんが会員。
つまり本書は、筆者である中野信子さんが東大・フランスの研究所・MENSAを経て、脳科学者の立場からみた「頭のいい人」の特徴をまとめた本になります。
頭のいい人の特徴3選
①決まった儀式を行う
頭のいい人は勉強や仕事の前に、儀式を行います。
この儀式というのは、「やりたくないな……」という気持ちを心から追い払うための工夫なのです。
中野信子.世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた.アスコム.
決まった儀式を行うことで、脳に「これから始めるぞ」というスイッチを入れます。 例えばこんな感じです。
- コーヒーを飲む
- 深呼吸を3回行う
- 目薬をさす
- タスクを書き出す
- カフェに行く
- 丁寧にコーヒーを淹れる
- ポモドーロテクニックを使う
- 外出予定がなくても毎朝着替える
ちなみにポモドーロとは、時間を増やすテクニックです。
かんたんな儀式でも、逆に手間をかけた儀式でも構いません。
バスケットボール選手が3ポイントシュートを打つ前に、2〜3回ドリブルしますよね。 あれも儀式といえます。
頭のいい人たちは儀式を行い、仕事や勉強への負の感情を追いやっているのです。
「さあ!取り掛かろう!」という心への問いかけです。
②周りにいる人を虜にする
人から信頼を得るには”聞き上手”に徹するがセオリーで、これは自己啓発本でよく目にする王道テクニックです。
しかし話を聞くだけではなく、相手を上手く褒めることができたら…
一目置かれる存在になると思いませんか?
あなたの周りにいる「頭のいい人」も、きっと相手をさりげなく褒められる人のはずです。
人は皆、褒められたい生き物である。
中野信子.世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた.アスコム.
褒める対象が自分であれば自己肯定、対人であれば相手を味方につけることができます。
しかし難しいのはその”褒め方”です。
本書には悪い例として、次のような例が挙げられています。
例えば、東大生が「頭がいいんですね」と褒められたとします。でもその東大生は、あまり褒められた感じがしないでしょう。小さい頃からそんなことは言われ慣れているし、「自分は試験勉強が得意なだけで、そんなに頭がいいわけではない」と考えている人も少なくないからです。
中野信子.世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた.アスコム.
褒め方のコツは、あなたしか知らないような相手の長所(特に内面)を見つけることです。
○○さんの作った資料、初見の人向けにやさしい言葉でまとまってますね。まさに気配りできる人の資料ですね!
ここで重要なのは、『”頭のいい人”は人を虜にする才能を持っている』ということではなく、『“頭のいい人”も人を虜にするために努力している』ということです。
③本から何でも吸収する
私が、本書で最も感動した言葉を紹介させてください。
ある有名大学で言語学を教えているユダヤ人の先生のお話です。
彼は20ヶ国語を話す天才ですが、幼少期に両親を亡くし養父母から過酷な仕打ちを受けて育ちました。
ある日、風紀の良くない学校に転校されられることになった彼に、彼の才能を認めていたある教師がこんな言葉を送ったそうです。
「これから君は、いい教師に恵まれる可能性は少ないだろう。一人で悩みを抱えながら過ごすことになるかもしれない。しかし、誰にも教えてもらうことができなくても、世界には多くの本がある。これからは本が、君の先生だよ。どの科目を学ぶかも、どの先生に教えてもらうのかも、君の自由だ。」
中野信子.世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた.アスコム.
本は少しのお金で、偉人の哲学や仕事術、なんでも学べるもっともレバレッジの高いツールだと、私も思います。
人から愛される人格を築くことも、絶望から立ち上がることも、本があれば必ず実現できます。
そして世界の「頭のいい人」が本を大切にしていることも、また事実なのです。
まとめ
頭のいい人の特徴3選
- 決まった儀式を行う
- 周りにいる人を虜にする
- 本から何でも吸収する
たっきーの所感
最近、アンデシュ・ハンセン著の「スマホ脳」と「最強脳」を読んだことで、もっと脳を活用した仕事術はないかと探していた最中、本書と出逢いました。
こちらの本の素晴らしい点は、著者が『世界的権威のあるMENSAで出会った人たちを、脳科学の視点から分析している』という信頼性にあります。
世界で通用する賢い人の特徴や習慣は、普段なかなかお目にかかることはできません。
逆境も自分の味方にして、したたかに生き抜いていくのが、「世界で通用する、本当に賢い人の要件」だということ。
中野信子.世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた.アスコム.
『”頭のいい人”は、才能でなく、努力で成せる』ことに大きな勇気をもらえる本です。
この学びを実践し、努力を惜しまない自分でい続けたいですね。
今後も多くの方に『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた
今回ご紹介した書籍はこちらです