こんにちは、たっきーです!
たきログは、若手のビジネスパーソンに向けて、本の学びと知識を共有しています。
本日は『33歳、仮想通貨でFIREした僕の投資法』(フジマナ 著)の紹介です。
仮想通貨を保有してみたいけど、なにから始めたらいいのかわからない…
あなたのそんな悩みを解決します。
- 『33歳、仮想通貨でFIREした僕の投資法』の要約と所感
- 仮想通貨の基礎知識
- 仮想通貨の始め方(→後編)
- 仮想通貨でFIREを目指す方法(→後編)
著者のフジマナさんは、29歳のときに仮想通貨で億り人になり、33歳でFIREを達成された方です。
現在はYouTubeで仮想通貨関連の発信をされています。
それでは、早速いきましょう!
仮想通貨でFIREは実現可能か?
勉強する手間や投入資金に対するリターンを鑑みて、本当に仮想通貨でFIREできる可能性があるのか?
これがまさにあなたが今、知りたいことでしょう。
タイトル通り、著者のフジマナさんは仮想通貨でFIREした方です。
正確には29歳で億り人、33歳でFIREを達成されています。( FIREとは?)
ただし、全資産を仮想通貨で形成しているわけではありません。
誤解を生まないよう、初心者が十分に注意すべき点もあわせてご紹介します。
まずは、著者が語る「他の投資法と比較した上で、仮想通貨を推す理由」を見ていきましょう。
株やFXでなく、仮想通貨を推す理由
- 業界や市場規模が急拡大しているから
- 株や投資信託と比較して上昇スピード・金額が桁違い=ボラリティ(変動率)が大きい
メリット:儲けやすい、デメリット:リスクも大きい
フジマナさんは20歳から投資を始め、日本株、投資信託、外貨預金、外貨FX、米国株などに拡大していき、2016年に(当時はまだ知名度の薄かった)仮想通貨に投資を開始しました。
億を超えた資産の大半が、この仮想通貨による利益からきたものと語っています。(すごい!)
ただし、著者の投資先は仮想通貨だけではありません。
一般的に、投資初心者向けの書籍には『投資信託での積立投資』を推奨する人が多数です。
理由は、汎用性が高いから。つまり、誰がやっても同じような結果になるからです。
まずは自分の資産に投資信託を組み込んで安全に基盤を築いた後、さらなる利益を求めて仮想通貨を検討するのが、個人的にはおすすめです!
仮想通貨の基礎知識
まずは仮想通貨を始める上での、最低限の知識をご紹介します。
株や為替との違い
仮想通貨における株や為替との大きな違いは、①取引時間と②銘柄数 です。
仮想通貨は365日24時間いつでも取引可能で、かつ銘柄数も多いのが特徴です。
① 取引時間
株 :平日AM9:00~15:00
為替:平日24時間
仮想通貨:365日24時間
いつでも取引できる代わりに、寝ている間に暴落なんてこともある
① 銘柄数
株 :国内約3700
為替:約20
仮想通貨:10,000種類以上
ビットコインとアルトコイン
仮想通貨は大別すると、”ビットコイン(BTC)”と”アルトコイン”の2つに分かれます。
世界で初めて仮想通貨が誕生したのが2009年のことで、まさにこれがビットコインでした。
- ビットコイン : 世界初の仮想通貨であり、仮想通貨の王様。知名度と取引量がもっとも高い。
- アルトコイン : ビットコイン以外の仮想通貨の総称。Alternative(代替えの)の略。
(つまりビットコインの代わりのコインということ)
あなたが投資の対象としてビットコインではなくアルトコインを選ぶ場合、そのアルトコインが「ビットコインにはない強み」を持っているかどうかを知ることが、とても重要になります。
フジマナ.33歳、仮想通貨でFIREした僕の投資法.宝島社.
主要銘柄の解説
ここでは、仮想通貨の主要銘柄について解説します。
ビットコイン(BTC)
ビットコインはすべての仮想通貨の”先駆者”であり、もっとも取引量が多いのが特徴です。
分散型ネットワークを利用したデジタル通貨として開発されました。
(円やドルなどの法定通貨と同じような決済手段であるとともに、管理者のいない自律分散型の通貨の実現を目指して開発されました。)
なお、先ほど引用にて『投資対象のアルトコインが「ビットコインにはない強み」を持っているかの判断が重要』と紹介しました。参考までに、ビットコインは下記の問題点を抱えています。
- 価格のコントロールができない(ビットコインが自律分散型のため)
- 不正アクセスによる盗難のリスク(返金を受ける権利が保護されていない)
- 膨大な電力消費(PoWというコンセンサスアルゴリズムのため)
これらの問題を解決するようなアルトコインであれば「ビットコインにはない強み」になる、と考えることができます。
イーサリアム(ETH)
ビットコインに次いでメジャーな銘柄がイーサリアム(ETH)です。
イーサリアムは「非中央集権型アプリケーション(=dApps)」の開発のためにつくられた通貨です。
dAppsを開発するためのプラットフォームの名称が『イーサリアム』。
その中で使用される通貨も『イーサリアム(ETH)』と呼ばれています。
イーサリアムの強みは、スマートコントラクトです。
手動でおこなっていた契約記録を、自動的にブロックチェーンに書き込むことを可能にした機能。
人間を介さないため、より高度なセキュリティを実現している。
リップル(XRP)
海外送金システムとして評価が高いのがリップル(XRP)です。
『中央集権型(リップル社が発行数量を管理している)』の通貨で、着金が早く手数料が安いのが特徴です。
従来の送金システム『スイフト』のデメリット(手数料が高く、着金が遅い)を補う存在として注目が高まっており、国際送金市場(年間約6000億ドル規模)で期待されています。
送金システムのことを『リップル』、その中で使用される通貨を『リップル(XRP)』と呼びます。
リップルは海外送金システムとして評価されている通貨ですので、その強みが消えない限りは、安定して価格が上昇していくことが見込まれます。
フジマナ.33歳、仮想通貨でFIREした僕の投資法.宝島社.
その他にも、本書にはカルダノエイダ(ADA)・シンボル(XYM)・ポルカドット(DOT)・チェーンリンク(LINK)・ミームコイン・取引所トークンなどが解説されています。
法定通貨・電子マネー・仮想通貨の違いがわからない方はこちらへ
続いて、仮想通貨を売買するときに必要となる初歩的な知識を解説していきます。
現物取引と信用取引
取引には「現物取引」と「信用取引」の2つの方法があります。
- 現物取引
-
保有している仮想通貨を購入・売却する取引のこと。
”買ってから売る”しかできない(上昇する時しか稼げない)
- 信用取引
-
保有している資金を担保にして、保有額以上の資金を扱わせてもらう取引のこと。
担保資金を「証拠金」と呼び、証拠金の何倍の資金を扱うかを「レバレッジ〇倍」と表現する。
(例:証拠金100万でレバレッジ2倍の取引=200万の取引が可能)”買ってから売る”以外にも、”売ってから買う(=空売り)”が可能(上昇・下降どちらでも稼げる)
なお、信用取引で押さえておくべきが『ロスカットシステム』です。
ロスカットシステム
損失額がある一定ラインを超えると強制決済される仕組みのこと。
仮想通貨交換業者が損失を防ぐことと、利用者を予期せぬ損失から守る側面がある。
また、海外の取引所の多くでは、『ゼロカットシステム』が採用されています。
ゼロカットシステム
価格が急激に変動してロスカットが間に合わず損失(=借金)が生じた場合に、借金をゼロにしてくれる仕組みのこと
初心者が信用取引に手を出すのはかなりのリスクが伴います。
トレードに習熟してから挑戦しましょう!
指値注文と成行注文
仮想通貨を購入・売却する際の注文方法には、「指値注文(さしね)」と「成行注文(なりゆき)」の大きく2つの方法があります。
- 指値注文
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「買いたい」「売りたい」と思った価格で「指定」して注文する方法。
価格から離れて設定するとすぐに約定(やくじょう)されにくい。 - 成行注文
-
価格を指定しないで注文する方法(すぐ買いたい・すぐ売りたいとき)。
約定までいくらで買えるかわからない。
(取引数が少ない取引所だと予想外の価格で取引してしまう可能性があるので注意が必要)
取引手数料が比較的安いのは、指値注文です。極力、指値注文を心がけましょう。
続きは後編へ
今回は、仮想通貨の基礎知識を中心に解説しました。
仮想通貨の始め方や、仮想通貨でFIREを目指す方法については後編にてご紹介します!
後編はこちら
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